日本文学

宮本輝『胸の香り』

今回は宮本輝『胸の香り』を読みました。 本作は表題作を含めた全7篇の短編集です。 books.rakuten.co.jp 私は宮本輝さんがこの上なく好きなのですが、よく考えたらブログでは一冊も紹介していませんでした。 これは失態…汗 ですので、今回宮本輝さんの作品…

横光利一「春は馬車に乗って」

今回は横光利一の「春は馬車に乗って」です。 books.rakuten.co.jp 横光利一と言えば、新感覚派として有名な作家です。 作品としては「蠅」や「日輪」が有名でしょうか。 「春は馬車に乗って」は1926年に『女性』という雑誌に掲載されたものです。 本作は病…

谷崎潤一郎『卍』

今回は谷崎潤一郎『卍』です。 books.rakuten.co.jp 谷崎潤一郎といえば、どんなイメージをお持ちでしょうか。 やはり有名な「春琴抄」や「痴人の愛」などからマゾヒズムやエロティックなイメージをお持ちの方が多いかもしれません。 今回紹介する『卍』もそ…

石川淳「普賢」

今回は石川淳「普賢」を読みました。 books.rakuten.co.jp 石川淳(1899年-1987年)と言えば、太宰治や坂口安吾と同じ無頼派に属する作家ですね。 「普賢」は1936年に書かれたもので『作品』6月号~9月号に掲載されました。 この作品は第4回芥川賞受賞作品…

芥川龍之介「手巾」

「手巾」は芥川龍之介が書いた小説であり、1916年10月に『中央公論』にて発表されました。 なんて読むか迷いますが、読み方は「ハンケチ」です。 芥川龍之介と言えば、「羅生門」や「蜘蛛の糸」を書いた作家と知られ、芥川賞でおなじみの作家ですね。 誰しも…