鴨志田一『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』
鴨志田一『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を紹介します。
この作品すごいタイトルなのですが、ほんとに損していると思います。
タイトルで敬遠して読まないのはもったいない!
「青ブタ」と呼ばれており、現在11巻までシリーズ化されており(2021年5月現在)、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』はその第1巻です。
アニメ化もされています。
話としましては、 主人公の高校生・梓川咲太が、”思春期症候群”と呼ばれる現象に悩まされるヒロインたちを助けるために、謎を解いていくといったことが主軸です。
例えば、本作である『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』では、咲太の高校の先輩である桜島麻衣は、なぜか図書館でバニーガールの格好をしています。字面だけみたらやばいですね笑。
咲太がその理由を聞くと、数日前から自分の姿が他人から見えなくなっており、派手な格好をして見える人を探していたと麻衣はいいます。
まさしく不思議な現象です。
咲太はこういった”思春期症候群”の謎を探って行きます。
笑いあり、涙ありと面白い内容になっております。
特に、感情豊かな登場人物たちがとてもいいです。
加えて、”思春期症候群”のなかには、現代の社会問題であるSNSなどに絡むものもあり、きっと中高生の人は共感する部分も多いのではないかと思います。
大げさかもしれませんが、自分の生き方を考えさせられることがあるかもしれません。
私も、SNSや友人関係に悩まされたことがありますが、本作を読んで勇気を勇気をもらいました。
あと、冒頭でも触れましたが、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』というタイトル変ですよね。
フィリップ・K・ディックの作品に『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』という話がありますが、そのもじりなんでしょうかね。
まぁ、それとは別に咲太が「ブタ野郎」と呼ばれる理由があり、だからこそ「青春ブタ野郎」であるのですが…。
それは是非本作を読んで確かめてみてくださいね。
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一日空きましたが、今日も書くことができました。
個人的にこの「青ぶた」シリーズは大好きな作品なのでとてもお薦めです。
特に牧ノ原翔子というヒロインのセリフが大好きなのですが、
それはまた別の機会に書こうと思います。
それではまた!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
向田邦子『あ・うん』
今回読んだのは、
向田邦子さん『あ・うん』です。
向田邦子さんと言えば、テレビドラマ脚本家やエッセイストとして著名ですが、皆さんはご存じでしょうか?
中学校の国語の教科書に「字のないはがき」というエッセイがあるので、多くの人が一度は読んだことがあるかもしれません。
そんなことはさておき、『あ・うん』は著者唯一の長編の小説です。
中心人物の二人は門倉修造と水田仙吉。時代は戦中です。
門倉は中小企業の社長でお金持ちに加え、女性からもてる美男でありますが、
水田は反対に、月給で慎ましい暮らしをする冴えない男です。
そんな対照的な二人でありますが、どういうわけか仲が良く、その様子はまるで神社の鳥居に並ぶ狛犬・阿、呍のようです。
二人を中心に水田の妻・たみ、娘・さと子、門倉の妻らが登場し物語は流れていきます。7つの章に分かれていますが、どれも物語の世界に引き込まれ、読む手が止まりませんでした。
『あ・うん』では友情や愛情が描かれているのですが、時にそれがいきすぎたかたちで描かれていることもあり、読者の我々が呆れてしまいます笑。
なんといっても男性陣がだらしない。不倫はするわ暴力を振るうわ。
令和時代では考えられませんね。
けれど、なんだが憎めない。
たぶんの、彼等の根底には愛するもののために何かをしたいという思いあるからだと私は思います。
不器用な友情や愛情なのですが、人間味があって温かい家族愛の作品です。
ところで、向田さんはよくエッセイに自身の父親について書いていました。あの父親も昭和の親父という感じでろくでもなく見えますが、実は家族思いの男でありました。
向田さんは不器用な男を描くのが上手いように思えます。
向田邦子さんが好きな方は、是非手に取ってみてください。
短篇を凌駕するほどの味わいがあります。
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本日もブログを書きました。
2日目ですが、著作権やurlの貼り方などが分からなくて、
勉強不足を感じた日でした。
あと、文章技術を上げたい!上手く要約ができませんね。
頑張ります。
それではまた!
読んでくれてありがとうございます!!
青木美智子『木曜日にココアを』
手始めに、先程読み終えた本を紹介します。
青木美智子さん 『木曜日にココアを』です。
本屋で何か良い本はないかと探していたときに見つけた本です。
帯には読書メーター読みたい本ランキング文庫部門 月間第1位と書いてあり、
興味を惹かれました。
実際に買ったのは随分前ですが、やっと読むことができました。
(積読本に苦しめられるのはいつものことです…。)
そんなことはさておき、この本は全12篇の短篇小説であります。
しかし、短篇それぞれが独立しているのではなく、どこかで繋がっている、
そんな話の数々です。
(なんだかウロボロスみたいだなとしょうもないことを思いました。)
話はカフェで働く青年の優しい勇気と木曜日のココアから始りますが、それをきっかけに人と人との様々なかたちのふれあいが語られています。ふれあいを繋ぐのはココアだったり、手紙だったりします。
どのお話も優しい優しい物語でありました。
特に7つ目の「ラルフさんの一番良き日」が私のお気に入りです。
主人公のラルフさんはオレンジ色が好きなのですが、なぜ好きなのかという理由がとても素敵でした。
ところで、筆者・青山さんは経歴をみるとオーストラリアに在住経験があるのようです。そのせいか、いたるところでシドニーに関する事柄が出て来ており、海外に行きたい!という気持ちにさせられました。
実は私もオーストラリアに行ったことがあり、当時滞在した記憶を思い出しました。
楽しかったなぁ、オーストラリア。
勉強や仕事に疲れ、ほっとしたいあなたにお薦めの本です。
まさしくココアを飲むように、一息つけますよ。
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こんな感じで投稿してみましたが、なかなか感じがつかめませんね。
文章も稚拙でお恥ずかしいかぎりです。
でも、続けることが大事だと思いますので、ほそぼそとできたらいいかなぁと思います。
無理しない程度に頑張ります!。
読んでくれる人がいると嬉しいですね。
では、また次の機会に!!!
はじめに
はじめて、ブログを書いています。
どうしてブログを書こうかと思ったかというと、私がここにいたということを書き留めておきたいと思ったからです。
そうは言いつつ、ブログ初心者で右も左も分かりませんが…。(汗)
具体的に決まってはいませんが、とりあえず大好きな本のことやマンガ・アニメのこと、今の気持ちを整理して言葉に残しておきたいことなどを書いていこうかと思います。
こんな記事だれが読むんだろうとも思いますが、私の言葉が誰かの心に届けばいいと思います。